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ディフェンシブ株と景気敏感株ってどうやって見分けるんだろう?
この記事では、景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄を簡単に見分ける方法と両者の違いについても解説します。
対象銘柄の「ベータ値」を調べれば、すぐに景気敏感銘柄かディフェンシブ銘柄かが判断できます
この記事を読んでベータ値を見極められるようになり、バランスの取れたポートフォリオを組み安定した不労所得をめざしましょう。
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄 見分け方
景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄の見分ける方法を解説します。
景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄の見分ける為には、「ベータ値」を確認するだけです。
ベータ値とは?
ベータ値とは、日経平均やTOPIXなどの指数に対する感応度です。
ベータ値を調べることで、例えば下記のように判断できます。
日経平均が1%値上がりしたときに、X銘柄が0.5%値上がりした場合、X銘柄のベータ値は0.5
つまり、日経平均より値上がり幅が小さく、X銘柄は景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄である
日経平均が1%値上がりしたときに、Y銘柄が1%値上がりした場合、Y銘柄のベータ値は1
つまり、日経平均と同等の値上がり幅なので、Y銘柄は景気の影響を受けやすい景気敏感銘柄である
ベータ値の調べ方
ベータ値はロイターのサイトから簡単に検索できます。
ロイターのサイトにアクセスし、「株式市場」をクリックします。
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「株価検索」でベータ値を調べたい銘柄で検索します。
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「指標」をクリックします。
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「ベータ値」を確認できました。
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KDDIのベータ値は、0.30で1を大きく下回っているため、ディフェンシブ銘柄であると判断できました。
ベータ値の見方
ベータ値を調べることで、景気敏感銘柄かディフェンシブ銘柄かが簡単に見分けられます。
ベータ値が0.3~0.7 ⇒ ディフェンシブ銘柄
ベータ値が1以上 ⇒ 景気敏感銘柄
上記が基本的な見分け方です。
0.8~0.9の銘柄はどちらにも属さない中間的な銘柄と判断できます。
見分ける必要性について
なぜ景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄を見分ける必要があるでしょうか。
景気敏感銘柄は値動きが大きく、好景気だと値上がり益が見込めます。
ディフェンシブ銘柄は値動きが安定しており、不景気でも安定した配当が期待できます。
つまり、好景気でも不景気でも安定したキャッシュフローを得るために、バランスの取れたポートフォリオを作成するには、景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄を見分ける必要があるのです。
ここまで、ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄の見分け方について解説してきました。
以降の項目では、ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄について、業種や特徴について解説します。
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄 業種早見表
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄が属する業種について下記にまとめました。
業種から見分けたい方は参考にしてみてください。
ディフェンシブ業種 | 景気敏感業種 |
---|---|
電力・ガス 情報通信 食料品 医薬品 小売 水産 倉庫 不動産 その他製造 保険 陸運 サービス | 鉄道化学 紙パルプ 精密機器 石油 繊維 ガラス・土石 非鉄金属 建設 空運 海運 造船 電気機器 輸送用機器 証券 銀行 その他金融 | 鉄鋼・鉱業
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄 代表銘柄
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄の日本の代表的な銘柄を下記にまとめました。
ベータ値についても確認してみてください。
- ※ベータ値が0.3~0.7であればディフェンシブ銘柄
- ※ベータ値が1以上であれば景気敏感銘柄
ディフェンシブ代表銘柄 | ベータ値 |
---|---|
東京電力ホールディングス / 9501 | 0.64 |
東京ガス / 9531 | 0.26 |
ヤクルト本社 / 2267 | 0.67 |
ニチレイ / 2871 | 0.23 |
日本たばこ産業(JT) / 2914 | 0.66 |
KDDI / 9433 | 0.30 |
景気敏感代表銘柄 | ベータ値 |
---|---|
JFEホールディングス / 5411 | 2.12 |
大和工業 / 5444 | 1.31 |
三井化学 / 4183 | 1.27 |
本田技研工業 / 7267 | 1.14 |
三菱マテリアル / 5711 | 1.08 |
日本製鉄 / 5401 | 1.75 |
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄 特徴
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄の特徴を解説します。
ディフェンシブ銘柄 | 景気敏感代表銘柄 |
---|---|
インカムゲイン狙い(配当収益) | キャピタルゲイン狙い(値上がり益) |
景気に左右されにくい | 景気に左右されやすい |
日経平均と連動しにくい | 日経平均と連動しやすい |
為替(円高)や海外の影響を受けにくい | 為替(円高)や海外の影響を受けやすい |
ディフェンシブ銘柄には高配当銘柄が比較的多く、安定した配当収益が得られます。
一方、景気敏感株は、好景気であれば株価が大きく変動するため、値上がり益が期待できます。
ディフェンシブ銘柄は、電力やガス、食料品や衣料品など国内の生活必需品を提供しているため、不景気でも需要は変わらず景気に左右されにくい性質があります。
まとめ|バランスの取れた高配当株ポートフォリオを目指そう
ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄の見分け方について解説しました。
両者はベータ値を確認することで見分けられます。
ベータ値が1以上であれば景気敏感銘柄
ベータ値が0.3~0.7であればディフェンシブ銘柄
ベータ値はロイターのサイトで確認できます。
ディフェンシブ銘柄は、不景気でも安定した配当を見込めますが、好景気でも値上がり益は見込めません。
景気敏感銘柄は、好景気で値上がり益が見込めますが、不景気では減配・無配転落の可能性もあります。
全ての銘柄が上記に当てはまるわけではありませんが、これが基本的な考えです。
バランスの取れた高配当株ポートフォリオを組んで、安定したキャッシュフローを目指しましょう。