SBI証券のS株ってなんだろう?
S株とは、1株から株式を購入できるSBI証券独自のサービスです。
買い付け手数料が無料で、少額から株式投資にチャレンジできるので、株式投資初心者の方にもおすすめです。
この記事では、
- S株のメリット/デメリット
- S株の活用方法
- S株の購入方法
について解説していきます。
S株の購入方法については動画でも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- S株を利用するにはSBI証券の口座開設が必要です
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S株とは?
S株とは、1株から株式を購入できるSBI証券独自のサービスです。
通常、日本の個別株は100株(単元株)からでないと取引ができません。
たとえば、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド(4661)を単元株で購入したい場合、現在の株価は1株あたり20,000円程ですので、20,000円 × 100株 で 200万円の資金が必要になります。
一方、S株を利用すれば1株から取引できますので、オリエンタルランドの株を20,000円から購入できます。
S株によって株式取引に慣れることができますし、少額から複数の銘柄に分散投資も可能です。
少額から株式投資を始められるS株は、株式投資初心者にとってとても魅力的なサービスです。
S株の対象銘柄
S株では、国内の個別銘柄であればほとんどカバーしています。
具体的には以下のとおりです。
- 東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄・・・購入・売却可能
- 名証(プレミア・メイン・ネクスト)・福証(Q-Board含む)・札証(アンビシャス含む)上場銘柄】・・・売却のみ可能
国内の有名な銘柄については問題なく投資できると考えてよいでしょう。
ちなみに、NISA口座にも対応しています。
S株のメリット
SBI証券のS株を利用するメリットは以下のとおりです。
- 少額から株式投資をはじめられる
- 買い付け手数料無料
ひとつずつ解説していきます。
少額から株式投資をはじめられる
S株は、少額から株式を保有できます。
高配当銘柄で人気の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)であれば、2023年1月現在の株価は900円ほどです。
S株で購入すれば、1,000円ほどで人気の銘柄に投資できます。
少額から購入できることで、複数銘柄に分散投資することも容易になります。
買い付け手数料無料
S株の購入時の手数料は無料です。
ただし、売却時の手数料はかかります。
以下はS株の手数料比較表です。
たとえば、株価4000円のKDDI(9433)を1株購入し、売却したときの手数料は以下のとおりです。
購入時:無料
売却時:4000円×1株×0.55% = 22円
※ただし、最低手数料55円が設定されているため、手数料55円が発生します
売却時の手数料が高めの設定なので、S株は頻繁なトレードよりは長期保有に向いているサービスです。
S株のデメリット
S株のデメリットは以下のとおりです。
- すぐに購入できない
すぐに購入できない
S株の約定タイミングは、下記のとおり1日に3回と決まっています。
06時に注文・・・当日9時に約定
10時に注文・・・当日12時30分に約定
13時に注文・・・当日15時00分に約定
16時に注文・・・翌日9時に約定
つまり、注文時の価格と購入時の価格に差異が発生することが多いでしょう。
そのため、思っていた株価より高く約定してしまった!という可能性もあるため注意が必要です。
S株の具体的な有効活用法
S株の有効的な活用方法について紹介します。
S株は、当サイトでもおすすめしている、「スイングトレード」と「高配当株投資」の2つの手法と相性の良いサービスと考えています。
- スイングトレードで時間分散投資
- 高配当株投資で銘柄分散投資
S株の活用法①:スイングトレードで時間分散投資
S株は少額から分散投資できるため、スイングトレードで買い下がる手法をとることができます。
ここでの「分散」とは「銘柄」の分散ではなく、「時間」の分散です。
株式投資はお金を多く持っている人ほど負けない、と言われています。
その理由は、株を買った後に株価が下がってしまっても、何度もナンピンができるからです。
- ナンピン・・・買った後に株価が下落した際に、より低い株価で買い増すことで平均取得単価を下げること。
例えば、下の図のように、運悪くコロナショックの直前(図中黄1)に、550円で100株買ってしまったとします。
この時点での平均取得単価は550円です。
資金に余裕がある投資家は、たとえば50円下がるたびにナンピンできます。
ナンピン回数 | 株価 × ナンピン株数 | 保有株合計 | 平均取得単価 |
---|---|---|---|
①回目(図中1) | 550円×100株 | 100 | 550円 |
②回目(図中2) | 500円×200株 | 300 | 517円 |
③回目(図中3) | 450円×300株 | 600 | 483円 |
④回目(図中4) | 400円×400株 | 1000 | 450円 |
ナンピンしているうちに株価が反発したため、株価500円で全株売却。
1回目の買いでは550円ですが、ナンピンによって平均取得単価が下がったため、1000株 × 差益50円 = 50,000円の利益になります。
これが資産を持っている人のひとつのトレード手法です。
S株を利用することで、1株から買えるので、上記のような「買い下がりからの反発で利益確定」といった戦略がとれるのです。
注意点として、この手法が機能しないのは、投資対象の銘柄が反発せず下げ続けたり、上場廃止や倒産したりしてしまった場合です。
そのため、この手法は下記を満たす銘柄を対象とすることが重要です。
- 時価総額の大きい大型株
- 売買代金が大きい大型株
つまり、数年以内に倒産の可能性が極めて低く、一時的に株価が下がってもそのうち反発する銘柄です。
銘柄選定を間違えなければ、S株を利用したスイングトレードはおすすめの手法です。
S株の活用法②:高配当株投資で銘柄分散投資
S株を利用することで、小額から複数の優良高配当株銘柄に分散投資が可能です。
S株では1株から購入できるので、資金が数万円と少額でも、配当金という不労所得を得られます。
高配当株投資の始め方については、ロードマップを用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
S株の購入方法
SBI証券のS株の購入方法について、詳しく解説します。
動画で確認したい方は下記をご覧ください。
それでは、実際にKDDI(9433)を購入してみましょう。
画面上部に、銘柄名か証券コードを入力し株価検索をクリックします。
候補が一覧表示されるので、対象銘柄をクリックします。
「現物買い」をクリックします。
注文画面が開くので「単元未満株注文」をクリックします。
- 株数を入力し
- 単元未満株取引ルールをよく確認しチェックをいれ
- 取引パスワードを入力し
- 「注文確認画面へ」をクリックします
注文確認画面に進むので、内容をよく確認し「注文発注」をクリックします。
注文受付完了画面が表示されれば、S株の注文は完了です。
注文内容は、「注文照会」から確認できます。
追伸|S株は資産形成の強い味方
S株は個人投資家にとってとても魅力的なサービスです。
- 少額から分散投資可能
- 買い付け手数料が無料
類似のサービスはSBI証券以外にもありますが、S株ほど使い勝手が良いサービスはありません。
単元未満株を取引したいのであればSBI証券が最有力候補でしょう。
S株を利用するにはSBI証券の口座開設が必須のため、まだ開設していない方は無料で申し込んでみてはいかがでしょうか。
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株式投資では元本割れ、減配・無配のリスクがあります。
記事内で紹介する銘柄や手法は個人的主観によるものであり、結果を保証するものではありません。
投資判断は自己責任により行われますようお願い致します。