【完全ロードマップ】高配当株投資のはじめかた|不労所得を得る簡単3ステップ

高配当株投資のはじめかた_サムネイル

高配当株投資はどうやって始めればいいの?

高配当株投資は、はじめて株式投資する人にとっては少し難しい手法です。

優良銘柄の選定、購入タイミング、ポートフォリオ調整を自分で行う必要があるためです。

私は5年間ほど*テクニカル分析による短期トレード一筋だったため、*ファンダメンタルズ分析は全く分からず、いちから勉強しました。

  • テクニカル分析・・・チャートによる株価分析
  • ファンダメンタルズ分析・・・業績による株価分析

現在では財務健全な銘柄を安値付近で購入し、評価額プラスを維持しつつ、月数千円の配当金を得ています。

そのおかげで、生活費の一部を配当金で賄えるようになりました。

このページは以下を解説した、株式投資初心者のための「高配当株投資のはじめかた完全ロードマップ」となっています。

  • 高配当株投資で失敗しないための注意点
  • 高配当株投資の魅力
  • 高配当株投資のはじめかた3STEP
  • 高配当株投資をはじめた後にやるべきこと

3STEPの銘柄選定では、具体的な銘柄リストを挙げたモデルケースも紹介しています。

  • 特定の銘柄を推奨しているわけではなく、あくまでモデルケースとしての参考にしてください。

高配当株投資は、誰でも夢の不労所得が得られる手法です。

まずは少額からはじめてみて、徐々に慣れていきましょう。

初心者の方向けに分かりやすく専門用語の解説も入れていきますので、安心して読み進めていただければと思います。

それでは、高配当株投資をはじめる前に、初心者が失敗しないために絶対に知っておいて欲しい注意点から説明します。

目次

高配当株投資の注意点

高配当株投資を始める前に、絶対に知っておいて欲しいことは以下の3点です。

  • 損をするリスクがある
  • 継続的に勉強する必要がある
  • 大きく短期で稼げる手法ではない

損をするリスクがある

高配当株投資は、*元本割れのリスクがあります。

  • 元本・・・投資の元手となるお金

これはどのような株式投資手法にも当てはまることですが、高配当株投資も同じく株価の値下がりによって、*評価額がマイナスになってしまうことがあります。

  • 評価額・・・「現在の株価 ✖️ 保有株数」 が 「購入時の株価 ✖️ 保有株数」 を下回ると評価額マイナス

投資している企業が倒産してしまった場合には、株券は紙切れとなり、投資したお金は1円も戻ってきません。

高配当株投資は魅力も多い投資法ですが、損をするリスクがあることも覚えておきましょう。

損失を防ぐためには以下のポイントが重要です。

  • 30万円程の小額から始める
  • 30〜50銘柄以上に分散投資する
  • 株価が割安なタイミングで購入する

詳しくは、後述のロードマップにて具体的に紹介します。

継続的に勉強する必要がある

高配当株投資は、継続的に株式投資の勉強をする必要があります。

購入する銘柄、購入するタイミング、ポートフォリオのメンテナンス、全てを自分で行う必要があるからです。

銘柄選定では、沢山の配当金を出し続けられる財務健全な優良銘柄を選べる知識が必要になります。

購入タイミングは、出来るだけ割安な株価で購入できる相場観が必要です。

ポートフォリオのメンテナンスでは、今自分が保有している銘柄や業種に偏りが無いかを確認・リバランスできるように、エクセルやスプレッドシートでデータ管理できる状態が好ましいでしょう。

高配当株投資は長期的な目線で投資する手法ですが、継続的な勉強が必要であることを知っておきましょう。

後述のロードマップでは、

  • 具体的な銘柄選定の方法(モデルケールも紹介)
  • 高配当株の売買タイミング
  • ポートフォリオのメンテナンス方法

についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

もし「高配当株投資が難しいそうだな…」と感じる方には、インデックス投資をおすすめします。

インデックス投資は全く手間がかからず、高配当株投資よりも最終的なリターンが大きくなる可能性がある、現代で最も合理的な株式投資手法とされている手法です。

大きく短期で稼げる手法ではない

高配当株投資は、短期間で大金を稼げる手法ではありません

株式投資というと頻繁なトレードで1日で100万円を稼ぐ、というようなイメージを持たれている方のいるのではないでしょうか。

ですが、長期投資である高配当株投資で得られる*利回りはせいぜい年利4%程です。

例えば100万円をある企業に投資して、その企業の*配当利回りが4%の場合は、年間で受け取れる金額は4万円です。

1000万円の元本があっても、年間40万円、月3.3万円程の利益となります。

ハイリスクな短期トレードとは異なり、高配当株投資は少額を短期で倍にするような手法ではありません。

高配当株投資は、少しずつ株を買い集めてお金の成る木を育てていく、コツコツタイプの手法であると認識しておきましょう。

短期でお金を増やしたい場合には、個別株への集中投資やFX、仮想通貨等への投資が必要です。

私も全て経験がありますが、どれも*再現性の低さやギャンブル性の高さがハイリスクであったため、当サイトでは紹介できません。

  • 利回り・・・投資額に対する利益の割合。投資額100万円で利益が年間で4万円の場合は「利回り4%」
  • 配当利回り・・・株価に対する1株あたり配当金の割合。1株あたり配当金30円、株価1000円の場合は「配当利回り3%」
  • 再現性・・・同じ手法を試して、だれでも同じ結果がえられるかどうかの度合

それでは、高配当株投資の注意点について分かったところで、魅力についてもおさらいしておきましょう。

高配当株投資の魅力

高配当株投資の魅力は以下のとおりです。

  • 投資初心者でも始めやすい不労所得の方法である
  • 安定したキャッシュフローで生活が楽になる

投資初心者でも始めやすい不労所得の方法である

高配当株投資は、数ある不労所得の中でも最も始めやすい不労所得の形のひとつです。

代表的な不労所得としては以下のようなものがあります。

  • 不動産からの家賃収入
  • FXでのスワップポイント
  • 仮想通貨のステーキング etc.

ですがどれも、株式に比べて換金性が低かったり(売りたい時すぐ売れない)、ギャンブル性が高かったり(非常にハイリスク)、資産性そのものに難あり(業界・仕組みが未発達)というデメリットを抱えています。

高配当株投資であれば、投資対象は株式ですので、

  • 市場が開いていればすぐに売却できる
  • 自分の知識や努力次第でリスクを抑えられる
  • 伝統的資産であり資産性が高い

という特徴があります。

高配当株投資は、不労所得を得たい人にとっては、少額からでも最も始めやすい不労所得のひとつであると言えるでしょう。

安定したキャッシュフローで生活が楽になる

高配当株投資を始めると、安定したキャッシュフローが得られるため、日々の生活が楽になる実感を得られます。

配当金の分配月は企業によって異なります。

分散投資していれば、金額に差は出ますが毎月配当金が銀行口座に振り込まれます。

受け取った配当金を生活費の一部として割り当てていくと、生活の一部を配当金で賄うことが可能です。

たとえば、配当利回り4%の場合、投資額に対する配当金は以下のイメージです。

投資資金に対する配当金イメージ

余裕資金50万円ほどで、毎月のスマートフォン通信費(格安SIM)を賄えるようになります。

コツコツと積み上げていけば、将来的に通信費や光熱費などの固定費を全て配当金で賄う事もできるかもしれません。

固定費を配当金で賄えれば、少しの労働で変動費やゆとり費を稼げばよいので、今の働き方を変えることも可能です。

高配当株投資は今の生活を変える力があるのです。

もし「思ったより稼げる金額が少ないな…」と感じられた場合はスイングトレードをおすすめします。

よりリスクをとって短期間で大きく稼ぐことができるプロフェッショナルな手法です。

それでは、高配当株投資のはじめかたについて解説していきます。

高配当株投資のはじめかた3STEP

高配当株投資のはじめかたは、以下の3STEPです。

STEP
証券口座を開設する

SBI証券に口座を開設(1,2週間ほど)

STEP
投資する銘柄を選定する

証券口座開設中に銘柄を決めておく

STEP
株式を購入する

証券口座が開設できたら株を購入

ひとステップずつ解説していきます。

STEP1. 証券口座を開設する

株式の取引を開始するには、まずはじめに証券口座を開設する必要があります。

高配当株投資のための証券口座は、下記の理由から現状ではSBI証券一択となるでしょう。

  • ネット証券最大手で安心
  • 購入手数料無料で1株から投資可能

高配当株投資は、複数銘柄に分散投資が必須です。

小額から複数の銘柄に分散投資するためには、1株(単元未満株)から購入できる証券口座を選ぶ必要があります。

1株から購入できるネット証券口座は色々とありますが、株式投資初心者の人にとっては、ネット証券最大手のSBI証券が無難です。

最大手なだけあり、できないことは無いといって良いほど、取り扱いサービスも充実しています。

今後色々な投資手法に興味を持った際にも便利なため、株式投資家にとっては開設必須の口座とも言えます。

高配当株投資においては、SBI証券以外の証券口座をおすすめする理由が見当たらないため、SBI証券一択という状態です。

  • 単元未満株・・・株単元に満たない端数株のこと(例:1~99株、101株~199株は単元未満株)
  • 株単元・・・日本株は通常100株単位での取引となる

SBI証券については別の記事でも解説しています。

口座の解説手順については、SBI証券公式サイトが分かりやすいので参考にしてみてください。

証券口座開設の申込みから、実際に株式を購入できるまでには2週間ほどかかります。

証券口座を開設している間に、投資する銘柄の選定のSTEPへ進みましょう

STEP2. 投資する銘柄を選定する

2つめのステップとして、投資する銘柄を選定します。

高配当株投資での銘柄選定のポイントは、以下の3点です。

  • 少なくとも30銘柄以上に分散投資する
  • 業績が良く安定した配当金を出し続けられる財務健全な優良企業に投資する
  • 配当利回り3.75%以上(税引後3%)の銘柄に投資する

とは言うものの、株式投資初心者の方には、いちから銘柄を自分で選ぶのは難しいかもしれません。

ここで挫折してしまい、株式投資をあきらめてしまうのは非常にもったいないことです。

そこで参考までに、私のポートフォリオを紹介しておきます。

あくまで私個人の判断で投資している一例であって、紹介銘柄への投資を推奨しているわけではありませんのでご留意ください。

  • 高配当株の定義・・・厳密な決まりはないが、税引き後3%の利益が得られる配当利回り3.75%以上の株が目安

配当利回り3.75%以上財務健全な銘柄30銘柄以上選定し、ノートやエクセル等でメモしておきましょう。(証券会社のお気に入り銘柄の登録機能や、Yahoo!ファイナンスのポートフォリオ機能がおすすめです。

証券口座の開設が完了し、上記銘柄選定が済んだら、次のステップへ進んでみましょう。

STEP3. 株式を購入する

3つめのステップとして、いよいよ株式を購入します。

SBI証券でのS株の購入方法については、下記の記事で画像や動画で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

  • S株・・・SBI証券における単元未満株の呼称

上記の手順に沿って、STEP2でメモしておいた銘柄を購入していきます。

株式の仕組みから証券会社の注文画面まで、はじめての注文は分からないことがたくさんあるかと思います。

ですので、まずは1株おためし感覚で購入してみましょう。

徐々に慣れてきたら、メモした銘柄を1株ずつ全て購入してみてください。

すべて購入出来たらSTEP3は完了です。


高配当株投資のはじめかた解説は以上となります。

ですが、高配当株投資はここからが本番です。

ここからは、高配当株投資を始めたら、そのあとに継続していくべきことを解説していきます。

高配当株投資をはじめた後に継続すること

株式を購入出来たら、今後は下記を定期的に繰り返していくことになります。

  1. 配当金を受け取る
  2. ポートフォリオをメンテナンスする
  3. 優良銘柄を探す
  4. 追加購入する

中でも④追加購入のタイミングは、高配当株投資のパフォーマンスを上げるためには非常に重要です。

ひとつずつ解説していきます。

①配当金を受け取る

配当金は「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」のどちらかを設定しておけば、証券口座あるいは銀行口座へ自動で振り込まれます

スクロールできます
方式受け取り方法メリットデメリット
株式数比例配分方式証券口座に振り込まれる自動で損益通算・扶養から外れる可能性
・配当金控除が利用不可
登録配当金受領口座方式指定した銀行に振り込んでもらう
配当金受領証方式(従来方式)郵便局等に取りに行く
配当金受け取り方式比較

配当金を受け取るために、特に何かする必要はありません。

配当金が入金されると、証券会社に登録しているメールアドレスに報告メールが届くはずです。

入金額はすでに税金の20.315%が差し引かれた状態ですので、振り込まれた段階で生活費などへ当ててしまって問題ありません。

余裕があれば、株へ再投資するのもいいでしょう。

②ポートフォリオをメンテナンスする

現在保有する銘柄のポートフォリオを月に1度を目安にメンテナンスします。

一部の業種や銘柄に投資が偏っていないかを確認するためです。

ポートフォリオのバランスが偏っていると、その業種や銘柄で暴落などでダメージを受けると、ポートフォリオ全体が大きく崩れるからです。

バランスを保てば一部が崩れても、他の業種や銘柄でカバーできる可能性が高くなります。

③優良銘柄を探す

月に一度を目安に新しい優良銘柄を発掘することも大切です。

毎月高配当利回りのランキング上位の銘柄をチェックすることで、優良銘柄を割安で新規購入できるからです。

また当サイトでは、毎月月末に上記方法で探した銘柄の紹介もしていますので、自分で探す時間が無いという人はぜひ参考にしてみてください。

④追加購入する

高配当株投資で一番大切なことは、割安のタイミングで追加購入することです。

高配当株投資の投資対象は財務健全で優良な銘柄が前提ですが、購入するタイミングを誤ると、元本割れのリスクが大きくなります。

可能な限り株価が安くなったタイミング(配当利回りが高くなったタイミング)で購入する必要があります。


以上、高配当株投資を始めた後に継続すべきことを解説しました。

中でも④追加購入する手順は非常に重要です。

できるだけ優良銘柄が割安になったタイミングを見計らって、お金の成る木をお得に大きく育てていきましょう。

追伸|8割の人がはじめない株式投資

日本証券業界の調査によると、株式の保有経験がある人の割合はわずか20%弱だそうです。

保有しない理由は「資金が足りない」「ギャンブル性が高そう」「値下がりリスクがある」と言ったものが上位なようです。

ですがどれも、知識不足や表面的なイメージからなるもので、大きなチャンスを逃していることに気づいていません。

銀行に眠っている100万円が生む利益は1年後の10円ですが、優良企業の株式からは4万円が得られます。

余剰な現金はただの機会損失しか生まず、とてももったいない事です。

高配当株投資は、まさに不労所得である「お金の成る木」を育てていける、不労所得を得たい人にとっては始めやすい投資です。

高配当株投資に限らず、株式投資は早く始めれば始めるほど、将来に受け取れるリターンが大きくなります

逆に始めなければ、株式投資を始められない8割の人と同じように、いつまでも資産形成ができずに豊かな生活を送ることもできなくなってしまいます。

人と同じ道をたどれば、同じ結果しか残りません。

より豊かな生活への一歩として、まずは口座開設だけでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

株式投資によりあなたの生活がよりいっそう豊かな人生になることを切に願います。


株式投資では元本割れ、減配・無配のリスクがあります。
記事内で紹介する銘柄や手法は個人的主観によるものであり、結果を保証するものではありません。
投資判断は自己責任により行われますようお願い致します。

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