楽天証券の定期売却シミュレーションとは?使い方・操作手順を画像つきで解説

【簡単3ステップ】楽天証券で定期売却のシミュレーション手順

「老後の生活資金をどう取り崩していくか」──

これは資産形成のゴールを見据えたとき、多くの人が直面する課題です。

楽天証券では、そのような取り崩し計画をサポートするツールとして「定期売却シミュレーション」を提供しています。

この機能を使えば、毎月どれくらいの金額を取り崩せるのか、資産が何年持つのかなどをシンプルに可視化できます。

本記事では、楽天証券の定期売却シミュレーションの概要から、実際の使い方、活用のコツまでをわかりやすく解説します。

「資産の出口戦略」を具体的に考え始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

楽天証券の「定期売却シミュレーション」とは?基本機能を解説

楽天証券の「定期売却シミュレーション」は、保有している投資信託などの資産を、一定の金額または割合で定期的に売却した場合に、将来的に資産がどのように推移するかを簡単に試算できるツールです。

この機能では、以下のような条件を入力することでシミュレーションを実行できます:

  • 現在の保有資産額
  • 売却方法(定額・定率)
  • 売却頻度(月1回など)
  • 想定リターン(年率◯%)

これにより、「月に5万円取り崩したら、資産は何年もつのか?」や「年率3%のリターンを前提に、毎年いくら取り崩せるか?」といった、将来の資産運用と取り崩しの計画を事前に可視化できます。

特に退職後の生活費や教育資金、住宅購入後のキャッシュフローなど、まとまった資産を計画的に使いたい人にとって非常に役立つ機能です。

シミュレーション結果はグラフと数値で表示されるため、直感的に理解しやすく、初心者にも安心して使える設計となっています。

楽天証券で定期売却シミュレーションの使い方|実際の画面で解説

楽天証券へパソコンからログインし、トップサイトから以下の手順で利用できます。

STEP
ヘッダーから①投資信託 > ②定期売却 を選択
001_楽天証券_定期売却シミュレーション_手順2

出典:楽天証券 投資信託

STEP
保有資産の「設定」ボタンをクリック
002_楽天証券_定期売却シミュレーション_手順.png

出典:楽天証券 投資信託 定期売却

STEP
売却設定後「シミュレーション結果を表示」をクリック

売却方式、設定値、受取日を入力して「シミュレーション結果を表示」ボタンをクリックします

003_楽天証券_定期売却シミュレーション_手順.png

出典:楽天証券 投資信託 定期売却

完了
結果が表示される

運用利率を色々変更して、資産推移を確認してみてください

全世界株式の期待リターンである7%で試してみた結果が以下となりました。

004_楽天証券_定期売却シミュレーション_手順

出典:楽天証券 投資信託 定期売却

売却計画を立てる上でのポイントと注意点まとめ

定期売却の計画を立てる際には、以下のポイントに注意しておくことが重要です。

1. 生活費に必要な金額を明確にする

まずは、毎月(または毎年)どれくらいの資金が必要なのかを把握しましょう。生活費、医療費、税金などを含めた実際の支出額に基づいて取り崩し額を設定することで、過不足のない計画が立てられます。

2. 想定リターンは保守的に設定する

シミュレーションで入力する運用利回りは、過去の平均ではなく、将来の不確実性を考慮した控えめな数値にするのが安全です。期待しすぎると、資産が早く尽きるリスクが高まります。

3. インフレの影響を見落とさない

年々物価が上昇するインフレの影響も考慮しましょう。同じ金額を取り崩していても、実質的な購買力は低下するため、必要資金が増える可能性があります。

4. 売却タイミングによるリスク(順序リスク)に注意

資産の価格が大きく下落した直後に売却すると、損失を確定してしまう「順序リスク」が発生します。定期売却はこのリスクと隣り合わせであるため、資産配分の見直しや現金クッションの確保も重要です。

シミュレーション結果をどう活用する?賢い取り崩しの考え方

楽天証券の定期売却シミュレーションは、ただの「計算ツール」ではなく、将来設計の意思決定をサポートするためのガイドとして活用するのが理想です。

たとえば、「あと25年、月に7万円を取り崩すと資産は枯渇する」という結果が出た場合、以下のような対応が考えられます:

  • 月々の取り崩し額を6万円に抑える
  • 投資配分をリスク資産から安定資産へ調整する
  • 年金受給時期とのバランスを取り、取り崩し時期をずらす

また、ライフイベントの変化(住宅購入、介護、子の独立など)によってシミュレーションを定期的に見直すことで、資産寿命の再確認が可能になります。年1回の見直しをルーティン化するのもおすすめです。

ポイントは、「一度きりのシミュレーションで終わらせない」こと。人生設計と資産管理を柔軟にリンクさせるための指標として活用しましょう。

楽天証券以外でも使える?定期売却の考え方を応用しよう

定期売却の考え方は、楽天証券に限らず、すべての資産運用者に共通する出口戦略の基本です。他の証券会社でも、類似の「定期売却」機能やシミュレーションツールを提供している場合があります。

また、以下のような方法でも応用が可能です:

  • Excelや家計簿アプリで独自のシミュレーションを作る
  • 年金や不労所得と組み合わせて“資産取り崩しプラン”を構築する
  • iDeCoや企業型DCの受取シミュレーションにも応用する

重要なのは、「一定額を定期的に取り崩すことで、長期的な資産寿命を管理する」という基本の考え方を持つことです。楽天証券でシミュレーションを学び、そのロジックを他の金融サービスやライフプランに応用すれば、より実践的なマネープランニングが可能になります。

将来の安心のために、今できる“出口戦略”を考えよう

資産運用は「増やす」フェーズばかりが注目されがちですが、本当に重要なのは「どう取り崩して、どう使うか」という出口戦略です。

楽天証券の定期売却シミュレーションは、その第一歩を踏み出すための強力なツールです。

無理のない取り崩しプランを考えることで、将来の生活に対する不安を軽減し、今をもっと前向きに生きることができます。

ツールを使って終わりではなく、そこから得た気づきを自分のライフスタイルに落とし込みましょう。

小さなシミュレーションが、人生の大きな安心につながります。

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