【売買手数料無料】STREAMアプリの特徴とメリット・デメリット

stream

STREAMは売買手数料が完全無料のスマホ証券アプリです。

筆者自身は2019年8月に口座を開設しました。

3年間使ってみた使用感を交えつつ、STREAMのメリットとデメリットを紹介します。

結論としては、STREAMは日本個別株のスイングトレーダーにとてもおすすめです。

この記事では、

  • 売買手数料が無料の理由とは
  • STREAMがおすすめな人
  • STREAMでの取り扱い銘柄
  • STREAMのデメリット

といった、STREAMの口座開設を検討している方が気になりそうな点を解説します。

目次

STREAMとは?

STREAMは、株式会社スマートプラスが運営するスマホ特化型の株トレードアプリです。

運営会社概要

運営会社株式会社スマートプラス
所在地東京都千代田区
資本金66億2361万1千円(2019年2月時点)
設立2017年3月
株式会社スマートプラス 会社概要

STREAMの安全性は?

証券口座を選ぶうえで気になるのは資産保護の観点です。

万が一、STREAMを運営するスマートプラスが破綻した場合、私たちが口座へ預けている資産はどうなるのでしょうか?

結論としては、資産の1,000万円まで保護されるので安心です。

全ての証券会社は、証券会社自身の財産と顧客の財産を分けて管理することが法律で義務付けられています(分別管理義務)。

さらに、投資者保護基金という投資家の資産を守る制度もあり、スマートプラスも日本投資者保護基金に加入しています。

そのため、もしスマートプラスが破綻した際には、1,000万円までは保護されますので、安心して利用できます。

STREAMの取り扱い銘柄は?

STREAMで取引できる銘柄の種類は以下のとおりです。

  • 日本のすべての個別銘柄
  • 日本の主要なETF(一部ETFは不可)
  • 米国の一部の個別銘柄(2022/9/12現在で109銘柄)
  • 米国の一部のETF

日本個別株だけでなく、アップルやアマゾンなどの米国の主要な銘柄を取引可能です。

また、SPYDやVYM、HDVなどの米国ETFの取り扱いもあります。

ちなみに、米国株も日本円で取引できます(事前に米ドルへの振替は不要)。

STREAMで配当・優待はもらえる?

配当金、株主優待は大手証券会社と同様に受け取れます。

STREAMの特徴

STREAMの大きな特徴の一つが、STREAMユーザー専用のSNSコミュニティがあることです。

専用のSNSコミュニティ

STREAMユーザーは、銘柄に対して自由にコメントできます。

コメントの内容は、エントリー報告や銘柄の将来性への見解、関連ニュースの共有など様々です。

SNSを利用するメリットは以下のとおり。

  • 株式投資に関する不明点や疑問を他のユーザーに質問できる
  • SNSの利用頻度によって信用取引の金利優遇が受けられる

SNSでの誹謗中傷や虚偽の内容の投稿などは、STREAMのコンプライアンス組織が常に監視しているので、安心して利用できますよ。

STREAMを利用するメリット

筆者が感じるSTREAMを利用する最大のメリットは、売買手数料が完全無料ということです。

売買手数料が完全無料

現物取引・信用取引ともに売買手数料は無料です。

ただし、以下のとおり売買手数料以外の諸経費はかかります。

取引売買手数料買い方金利(年率)貸株料(年率)
現物取引無料
信用買建て無料1.84~3.49%
信用売建て無料1.15%
STREAM 手数料一覧

金利はSTREAM独自のランク制度によって変動します。

現物取引だけに限定すれば、手数料は一切かからず完全無料で取引できますよ。

なぜ売買手数料が無料なのか

売買代金に制限なく売買手数料が無料の証券会社は他にはありません。

それでは、なぜSTREAMでは売買手数料が無料なのでしょうか?

それは、STREAMがSMART取引を採用しているためです。

SMART取引とは

通常の取引で私たちが注文を出す先は、東京証券取引所(立会内取引)です。

取引所は上記以外に、機関投資家向けの市場である東証立会外取引、いわゆるダークプールと呼ばれる取引所も存在します。

STREAMでユーザーが注文したとき、立会内取引とダークプールのどちらか有利な方の価格で取引をします。

その際に生まれた差額をSTREAM(スマートプラス社)が収益として得ることによって、私たちユーザーが手数用を負担せずに済む、という仕組みです。

出典:STREAM 公式サイト
ダークプールで差額が発生する理由

東証立会外取引(ダークプール)には、機関投資家が多く参加しています。

機関投資家は大量の注文をスムーズに成立させたいため、多少不利な条件でも約定を急ぐ場合があります。

そのため、立会内取引よりもダークプールの方が、有利な条件での約定を期待できるのです。

STREAMを利用するデメリット

筆者が3年間STREAMを利用して感じたデメリットを紹介します。

  • 取り扱い銘柄が少ない
  • 単元未満株で買えない
  • NISAは使えない

取り扱い銘柄が少ない

取り扱い銘柄の項目でも紹介しましたが、STREAMで取引できる銘柄は限られています。

ETFや米国個別銘柄、米国ETFは一部のみの取り扱いとなっています。

ただし、日本個別銘柄はすべて取引できますので、日本株のトレーダーにとってはデメリットとならないでしょう。

単元未満株で買えない

STREAMの日本個別銘柄の最低売買単位は100株です。

単元未満株の1株から取引きすることはできません。

そのため、資金が少ない場合には、幅広い銘柄に分散投資をすることが難しくなります

たくさんの銘柄へ分散して投資したい場合には、1株から投資可能なSBI証券とネオモバイル証券が手数料が安くおすすめです。

NISA口座に対応していない

STREAMは、NISA口座に対応していないため、非課税枠を利用することができません。

ただ、筆者自身は別の証券口座でNISAを利用しているため、STREAMがNISAに対応していないことをデメリットとして感じたことはありません。

しかし、STREAMの口座開設を検討している方は知っておいてよい情報かと思います。

STREAMがおすすめな人

STREAMの利用をおすすめできる人は以下のとおりです。

  • 売買手数料を気にせずに何度も取引したい
  • 長期投資と短期投資で口座を分けたい

売買手数料を気にせずに何度も取引したい人

STREAMは売買手数料が完全無料のため、日に何度も取引したい人や高額な取引をしたい人におすすめです。

大手証券会社でも、売買手数料が無料のケース多いですが、日の上限が100万円などの制限付きです。

複数の銘柄をスイングトレードで扱っていると、日に100万円はすぐに超えてしまいます。

そのため、取引回数が多い人や株価の高い銘柄を取引したい方は、取引代金に上限のないSTREAMの利用がおすすめです。

長期投資と短期投資で口座を分けたい人

投資信託の積み立てや高配当株の運用口座とは別に、スイングトレードなどのアクティブ運用のための口座として、STREAMを利用することはおすすめです。

ひとつの証券口座で長期運用・アクティブ運用をした場合、双方の資産の変動がまとめて表示されます。

そのため、どの資産の増減による変動なのかが分かりにくく、管理がしづらくなってしまいます。

検索機能で銘柄で絞れますがそれも面倒ですよね。

デイトレードやスイングトレードなどのアクティブ投資用にSTREAMはおすすめです。

筆者の個人的使い方

筆者は証券口座を複数もっており、投資手法に合わせて使い分けています。

参考になるかもしれませんので紹介します。

証券口座投資手法補足
楽天証券投資信託(NISA)
IDECO
デイトレード
楽天証券「マーケットスピード2」がデイトレに最適
SBI証券米国高配当ETF
STREAMスイングトレードキリのいい金額(100万, 500万, 1000万)を入金し取引することで、
成績が分かりやすい
松井証券優待
ネオモバイル証券日本株高配当
証券口座の使い分け

まとめ|他の証券口座と併用がおすすめ

STREAMの認知度は高くないため、利用に不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、資産保護の観点では、STREAMを運営しているスマートプラスは日本投資者保護基金に加入しているので、ユーザーの資産は1,000万円まで保護されているため安心できます。

また、利便性の面では、画面はシンプルで操作性も軽く使いやすいアプリとなっています。

実際に筆者は3年間ほぼ毎日利用してきましたが、トラブルに巻き込まれたことは一度もありませんので、ひとりのSTREAMユーザーとして、かなりおすすめできるアプリです。

STREAMについてまとめると以下のとおりです。

・口座開設手数料
・売買手数料無料(金利・貸株料はかかる)
・配当金、優待も受け取れる
・運営会社が破綻しても1,000万円まで保護される

投資信託や高配当投資などの長期投資用の証券口座と分けて、STREAMをアクティブ投資用として利用すると、それぞれの利益が可視化できて便利です。

無料で最短翌日には取引開始可能なスピード開設ができるので、一度試してみてはいかがでしょうか?

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