SPYDやVYM、HDVなどの 米国高配当ETF だけでなく、最近は 債券ETF にも注目が集まってきています。
その理由は、債券の利回りが高水準になってきたから。
とくに2024年以降、米国の金利が上昇したことで、債券ETFの分配金利回りが年5〜6%に達する銘柄も登場しています。
しかも、債券ETFの多くは 毎月分配 です。
現在のような金利水準では、一部の債券ETFが高配当株ETFを上回る利回りとなっているため、注目されるのも当然です。
- 毎月のインカムを増やしたい
- 高配当ETFの次の選択肢を探している
そんな方に、債券ETFは便利な投資対象です。
この記事では、初心者でも迷わないよう、まず知っておきたい 基本の米国債券ETF10本 を分かりやすく解説します。
債券ETFってなに?まずは超ざっくり理解する
株 = 会社の一部を買う
債券 = 国や企業にお金を貸す
これがいちばんシンプルな理解です。
債券ETFとは、「いろんな債券をまとめてパックにした商品」で、個別債券に比べて分散効果があり、売買もしやすいのが特徴です。
また、株式とちがって価格の値動きが小さめで、ほとんどのETFは毎月分配でコツコツ受け取れるのも魅力です。
「長期で安定した収入を得たい」「値動きが激しい株だけじゃ不安」という人に、相性がよい選択肢と言えるでしょう。
米国債券ETFに注目されている理由は…
- ✅ 金利上昇により利回りが魅力的に
→ 利回り5%を超える銘柄も増加 - ✅ 毎月の分配金
→ 年4回が基本の高配当ETFと違い、月1で収入が得られる - ✅ 株式との値動きが異なる
→ 資産のバランスを取る「守りの資産」としても有効
いまのような高金利局面では、債券ETFのパフォーマンスが見直されており、「株+債券」の組み合わせが再評価されています。
【初心者向け】基本の米国債券ETF 10選:早見表
日本のネット証券でも購入できる 基本の米国債券ETF10銘柄 の比較表です。
2025/6/14 時点
ETF | 分配回数/年 | 分配金利回り | 経費率 | 逆相関性 | 投資対象 | 運営会社 |
---|---|---|---|---|---|---|
BND | 月次(12回) | 3.78 % | 0.03 % | 中 | 国債・社債・MBSなど | Vanguard |
AGG | 月次(12回) | 3.84 % | 0.03 % | 中 | 国債・社債・MBSなど | BlackRock |
TLT | 月次(12回) | 4.41 % | 0.15 % | 高 | 長期(20年以上)米国国債 | BlackRock |
VGLT | 月次(12回) | 4.48 % | 0.04 % | 高 | 長期(10年以上)米国国債 | Vanguard |
EDV | 4回 | 4.91 % | 0.06 % | 高 | ストリップ長期国債 | Vanguard |
VCIT | 月次(12回) | 4.51 % | 0.04 % | 中 | 中期社債(5〜10年) | Vanguard |
LQD | 月次(12回) | 4.44 % | 0.14 % | 中 | 全期間投資適格社債 | BlackRock |
SPTL | 月次(12回) | 4.13 % | 0.03 % | 高 | 長期国債(10年以上) | State Street |
HYG | 月次(12回) | 5.84 % | 0.49 % | 低 | ハイイールド社債 | BlackRock |
JNK | 月次(12回) | 6.63 % | 0.40 % | 低 | ハイイールド社債 | State Street |
自分に合ったETFの選び方とは?
どのETFが合っているかは、人それぞれの考え方や投資スタイルによって変わってきます。
ここでは、よくある3つの視点に沿って、それぞれの考え方に近いETFの特徴を整理してみました。
さきほどの早見表 もご参考にしつつ、自分に近いスタンスをイメージしながら読んでみてください。
🔰 初心者でまずは安定を重視したいなら…
→ BND・AGG
たとえば、まずは大きく値動きしないETFから始めたいと考えるなら、「BND」や「AGG」のように、米国債や社債に広く分散されたETFが候補にあがります。
どちらも、債券全体にバランスよく投資しており、価格のブレが比較的少ない傾向があります。
また、経費率が非常に低く、長期でじっくり保有するスタイルにも向いているといえそうです。
🛡 株価下落のリスクに備えたいなら…
→ TLT・VGLT・EDV
株が下がるときに一緒に下がる資産ばかりでは、全体のポートフォリオも不安定になりますよね。
そこで頼れるのが、長期の米国債を中心に投資するこれらのETFです。
こういったETFは、絶対にではないものの株式と逆方向に動く(逆相関)傾向があるため、「リスクヘッジ(守り)」の役割を果たしてくれます。
特にEDVは“超長期”の債券を扱っており、株安時に価格が上がることも。
資産全体のバランスを意識する方にぴったりです。
💰 とにかく利回りを取りにいきたいなら…
→ HYG・JNK
「インカム(分配金)を最大化したい!」という人に向いているのが、ハイイールド債ETFです。
これは、信用度がやや低めな企業の社債を中心に集めたETFで、利回りが6%以上と非常に高い水準が特徴。
ただしそのぶん、価格の変動が大きくなるリスクもあります。
短期で売買するよりも、少額からコツコツ積立てて、中長期で育てていくスタイルが合うでしょう。
債券ETFを買うなら「moomoo証券」がおすすめな理由
「米国株の売買手数料が高すぎる…」そう感じている方は多いのではないでしょうか。
例えばSBI証券や楽天証券では、米国株手数料は購入時も売却時も約定代金の 0.495% かかります。
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投資信託や日本株などに投資する分には、SBI証券の口座1つあれば問題ありません。
ただ、米国個別株やETFをよく取引する方は、moomoo証券の活用を検討してみてもよいかと思います。
moomoo証券|公式サイトはこちら(口座開設無料)まとめ:高配当ETFの次は「債券ETF」を知るべき理由
これまで高配当ETFに注目してきた方にとって、債券ETFは「次に知っておきたい選択肢」のひとつです。
・米国の債券利回りは3〜6%台と高水準
・株と逆に動く傾向があるため、リスク分散にも使える
・毎月分配金が出るETFがほとんど
米国株やETFの取引であれば、手数料が安いmoomoo証券が最も合理的な選択です。
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