ビットコインはハイリスクなイメージがあり、取引そのものを避けている方も多いのではないでしょうか。
ハイリスクなことは確かなのですが、リスクを抑えながらトレードできる特徴を持つ銘柄でもあります。
たとえば、ビットコインは約1000円から取引が可能なので、少額からスイングトレードしたい方に向いています。
また、外国株のように高い取引手数料や為替手数料がかからないのも、暗号資産トレードの魅力のひとつです。
24時間取引できるので、株式など日中リアルタイムで市場をみられずもどかしく感じている方にも適しています。
このページではビットコインがスイングトレードに向いている5つの理由について解説します。
スイングトレード向きであるビットコイン5つの特性
ビットコインがスイングトレードに向いている理由は以下の通りです。
- ボラティリティが高い
- 出来高が多い
- 24時間取引できる
- 少額からトレードできる
- 取引手数料が安い
ボラティリティが高い
ビットコインはボラティリティが高く(値動きが大きく)、短期トレードに適した銘柄です。
スイングトレードでの主な利益は売買益であり、買い価格と売り価格の差が利益になります。
値動きが小さい銘柄では値幅が取れないため、短期トレードには向いていません。
以下の画像は、ビットコインの直近1ヵ月のチャートです。
わずか1ヵ月の間に10%超の上昇と下落が7回も発生しています。
このような短期間で頻繁に激しい上下の値動きが発生することは、株式やFXではほとんどありません。
ビットコインは短期間で頻繁に動くため、短期トレードでは値幅が取りやすく、スイングトレードに適した銘柄です。
出来高が多い
ビットコインは、全9920の暗号資産の中で時価総額および出来高(取引数)が最も多い暗号資産*です。
- 2024年5月15日現在
- investing.com 参照
- USDTを除く
出来高が大きいことは、取引の活発さを示します。
ビットコインのように取引が活発な銘柄には、スイングトレードにおいて主に二つのメリットがあります。
- 約定しやすい
- チャートにうねりが出る
約定しやすい
ビットコインは取引する人が多いため、自分が買いたい値段(売りたい値段)で取引しやすくなります。
売り手が多ければ多いほど、取引板が埋まり、希望した価格で買いやすくなります。
買い手が多ければ多いほど、自分の売り注文が約定しやすくなります。
頻繁に売買し、小さな値幅を利益に替えるスイングトレードにおいて、約定のしやすさは非常に重要なポイントです。
チャートにうねりがでる
ビットコインのように出来高の大きい銘柄は、チャートが上下に綺麗な波をつくります。
下の画像は時価総額ランキング1位のビットコインのチャートです。
下の画像は時価総額ランキング822位のMONA(モナコイン)のチャートです。
ぱっと見で、どちらがトレードしやすそうでしょうか?
ビットコインのチャートは、ある程度下がったら上がり、ある程度上がったら下がることを繰り返しています。このように、上下に適度なうねりがあるため、売買がしやすそうに感じるのではないでしょうか。
一方、MONAコインはほとんど値動きがなく、売買しづらそうです。
ビットコインのように出来高の多い銘柄は、上下にうねりが発生する傾向があるため、スイングトレードに向いています。
24時間取引できる
ビットコインは24時間取引可能です。
そのため、日中は忙しい方(昼間は仕事のサラリーマンや子育て中の主婦(夫)の方、授業のある学生さん等)がスイングトレードするのに向いています。
株式市場は9:00-11:30、12:30-15:00しか動いていないため、日中に相場を見れない人にとっては市場の動向をリアルタイムで追うことが困難です。
一方、ビットコイン市場は365日24時間開いているので、夜間や早朝など自由な時間に取引が可能です。
例えば、仕事で忙しいサラリーマンであれば、夜に帰宅後、ビットコインの相場をチェックして取引のタイミングを計ることができます。週末や休日も市場が開いているため、休みの日にじっくりと市場分析を行い、戦略的なスイングトレードが可能です。
株式の短期トレードに興味があるけれど、日中は相場を見られずもどかしい思いをしている方にとって、24時間取引可能なビットコインは適した銘柄です。
少額からトレードできる
ビットコインは多くの取引所で1000円程度から取引き可能です。
2024年11月現在では、1BTCが1200万円近くまで上昇しています。そのため、多額の資金がなければ取引できないと思われている方もいるかもしれませんが、ビットコインは極少額から保有することができます。
少額から取引できる最大のメリットは、資金が少なくても、資金やタイミングを分散させてトレードできることです。
スイングトレードでは一括投資ではなく、分割投資が重要になります。
例えば、資金が1万円の場合、一度のエントリーを1000円に分割し、10回に分けて投資することでリスクを抑えてトレードできます。
ビットコインの価格が1000万円の現在でも、多くの取引所で1000円程度から取引できるため、ビットコインはスイングトレードに向いている銘柄です。
取引手数料が安い
ビットコインの手数料は安いため、トレードコストがかさむことはありません。
取引所によって手数料の設定は異なりますが、ビットコインの取引手数料はトレーダーが気にするほどの額ではありません。
だいたい -0.02% 〜 0.1% 程度です。多くても100万円の取引で1000円くらいのイメージです。
Maker注文であれば、多くの取引所で手数料はかかりません。逆に手数料を受け取れる(マイナス手数料)取引所もあります。
ビットコインのトレードでは取引手数料がほとんどかからないと考えてよいので、頻繁な取引が発生するスイングトレードには、取引手数料がほぼかからないビットコインは向いています。
まとめ|ビットコインがスイングトレード初心者にも適した銘柄
ビットコインがスイングトレードに向いている5つの理由は以下の通りです。
- ボラティリティが高い
- 値幅が取れる
- 出来高が多い
- 約定しやすい
- チャートに適度なうねりがでる
- 24時間取引できる
- いつでもトレード可能
- 少額からトレードできる
- 小資金でも分割取引ができる
- 取引手数料が安い
- トレードにコストがかからない
上記のようにビットコインはスイングトレードに適した特性があり、取引環境も整っています。
日本株は、リアルタイム取引をするには単元株(100株)から取引が必要で資金が必要ですし、日中はトレードできません。
米国株は為替手数料と取引手数料が高い傾向にあります。
ビットコインであれば、取引手数料も掛からず、少額から、24時間取引可能です。
実はスイングトレード初心者にも適した銘柄となっています。